DETAIL
かつて販売していた 『インドネシア ムンテ・ドライミル ドロッサングール』 と同じインドネシア・スマトラ島の “マンデリン” です。
（マンデリンと言えるのはインドネシアの中でもスマトラ島産のものだけです。）
“マンデリン” には大きく分けて２つの地域があります。
島の北部先端地域「アチェ州」のもの。
そしてその少し南にトバ湖という大きな湖がありますがその南西の「リントン地区」のもの。
ドロッサングールもリントン地区のものでした。
「アチェ」と「リントン」
両方ともに扱ったことのある地域ですが、当店ではしばらく「リントン」にこだわってみようと思っています。
個人的な感想ですがリントンの方がクリアーで洗練された感じがするのです。
アチェのワイルドさも捨てがたいのですが…。
ちなみに今回の商品名の “ポルン” は地区の名前。 “アルフィナー” は人の名前です。
インドネシアのコーヒー生産は小さな農家が多く「〇〇農園」という名称にできません。
『ポルン アルフィナー』も約２５０件からなる小農家のものをアルフィナー・ルンバンガオル氏が一軒一軒回って買い付けているそうです。
良質なものを厳選して買い付けることができ、品質向上・地域活性化のためにアドバイスもできるからとは言え、その努力には頭が下がります…。
コーヒーノキを強い陽射しから守る “シェードツリー” の植栽をすすめたり、糖度の高いコーヒーチェリーから苗木を作り農家に配ることもされているようです。
さて、気になるのは味の方ですよね。
今回こちらを選んだのはクリアーな「リントン」の中にあっても力強さは欲しいと思っていたからです。
寒い冬、じっくりとコーヒーに向かい合える季節です。多種多様な美味しいものもたくさん出てきます。
それらを受け止め寄り添えるような深みと力強さがあるコーヒーにしたいと思いました。
“アーシー”（大地《アース》のような）と表現されるマンデリンらしさはもちろん、バランスと飲んだ後の心地よい余韻を楽しんでいただけたらと思います。
※今回この商品はいったん【深煎り】という焙煎度合いのみで販売いたします。
当店の【深煎り】は、おそらく最初に手にした時は他店の深煎りよりは若干浅めの見た目に感じるかも知れません。
受注後に焙煎して、焙煎からあまり日にちをおかない形でお届けしておりますので、焙煎後３〜４日のもの・その後日が経っていくうちに少しずつ風味が変わっていくのをお楽しみください。
保存状態にもよりますが、日が経つにつれ豆の表面にコーヒーの油脂が現れていわゆる「深煎りらしい」感じになるかと思われます。
一か月程度であれば“劣化”ではなく“熟成”と言えるでしょう。二ヶ月を超えてしまうと「？」な感じですが…。
一度【深煎り】でお楽しみいただいて、もしご希望がございましたら注文時の備考欄に「もう少し浅煎りで」等ご希望をご記入ください。対応させていただきます。
状況によりまして【中煎り】【浅煎り】での製品化を考えます。
粉にしてしまうとこの経時変化はお楽しみいただけません。
後述にもありますが粉にした段階で酸化は早まりますのでドリップバッグでご購入の際はなるべく早めにお楽しみいただくことをお勧めします。
■標高：1400〜1500ｍ
■品種：アラン、ティムティム
■精製方法：スマトラ式
■『豆』の状態でお届けいたします。
…粉にしてしまうと空気に触れる面積が増え酸化が急速に進んでしまいます。コーヒー本来の美味しい酸味ではなく、劣化して「酸っぱいコーヒー」になってしまうため当店では『豆』でお届けしております。
（別途「ドリップバッグ」という形で15ｇに小分けにした商品はございます。小分けにすることで極力酸化を抑えるようにしていますが、出来れば豆で購入していただき、淹れる際に都度、挽いていただけると幸いです。）
