■ ルワンダ・ブルンジの 『ポテトフレーバー』 について
『ポテトフレーバー』…なんだか美味しそう！とも受け取れますが実はそうではないんです。
コーヒー豆（焙煎豆）を粉にしてようやくわかるという、厄介な『臭い』です。
個人的な感覚では「電車の中で嗅ぐフライドポテトの臭い」。
コーヒーから匂ってきたらちょっと（かなり？）イヤですよね。
経験上、アフリカの
ルワンダ・ブルンジの豆以外では遭遇したことがありません。
アフリカ大陸、赤道直下にヴィクトリア湖という大きな大きな湖があります。琵琶湖の100倍、アフリカ最大の湖です。
湖の東に
ケニア、南に
タンザニアというコーヒーでは知られた国があり、北側の
ウガンダもロブスタ種コーヒーの生産地としてよく聞きます。
ルワンダ・ブルンジは湖に隣接はしていませんがその西側にあります。
この２国、本当に美味しいコーヒーを作れるんです。
ケニアの “シュッ！”とした感じやエチオピアの “パッ！”とした華やかさ、タンザニアの “キリッ！”とした酸味とも違う、
“ジュワっ”とくる甘みの感覚が魅了してやみません。
ただ！
ごく稀に現れるのが表題の
『ポテトフレーバー』
これはポテト臭を持ってしまった一粒の豆が引き起こすものです。
淹れてみて「あれ？」と思ってもその袋全体がダメなわけではなく、２杯目を淹れたら全然問題ないということが起こります。
原因はカメムシ（！）という説が有力です。カメムシがコーヒーの実の果汁を吸うことで起きる化学変化だと言われています。
毒ではないのですがちょっと不快。かなり不快。
そう思ってこの２国は取り扱うのをためらっていたのですが「最近はかなり減ってきている」という話を輸入業者さんから伺ったので取り扱いを始めてみました。
ヴィクトリア湖の対岸の国ではあまりみられないこの現象。
逆に “アフリカのコーヒー”と一括りにはできないアフリカのスケールの大きさを感じます。
そして「ポテト臭」というマイナス点が減ってきているのは生産国の設備や技術の向上・努力があるからでしょう。
ルワンダと
ブルンジ
コーヒーの “多様性” を保つためにもこれからも注目していきたい地域だと思います。
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