DETAIL
『エチオピア ベンチ・マジG-1 ゲシャ・カルマチ農園 アナエロビック』
…なんとも長ったらしい表記でごめんなさい。スペシャルティコーヒーの表示名ってこんな感じで長くなりがちです。
しかしその構成を理解していただくと、他のコーヒー屋さんの表示を見ても何となくわかるようになりますので、ここでちょっと説明させていただきますね。
まあまず最初に国名が来ます。ここではエチオピアですね。
次にある「ベンチ・マジ」これは地域の名前です。エチオピア南西部の地区名です。
「G-1」は「グレード-ワン」、エチオピアコーヒーの最上位のグレード（等級）であるということです。
「ゲシャ・カルマチ農園」はそのまま農園の名前です。
もう知っている人は知っているという、スペシャルティコーヒーの一翼を担う品種となった「ゲイシャ」。
元々はこのエチオピア南西部のゴリ・ゲシャ・フォレストが発祥の地であると言われています。
…日本の「芸者」ではないんですね。
「ゲイシャ」はパナマのエスメラルダ農園が非常に洗練された、ハイクオリティで衝撃的とも言える香り高いコーヒーをパナマの品評会に出品し優勝したことで、高価格で落札され、衝撃的な値段であったにもかかわらず世界中に広まりました。
…その品評会から遅れること10年、2014年にスターバックスが１杯2000円で出した時にはちょっとニュースになりました。
今回ご紹介する当店のコーヒーは、エスメラルダ農園が栽培・出荷しているゲイシャ種とは違い、エチオピアの原生品種ゴリ・ゲシャ種など、いわば“ダイヤの原石”のような品種です。
そういった意味ではパナマのゲイシャを想像されるとちょっと裏切ったモノになっています。
その良い意味での“裏切り”をさらに加速させるのが最後に表示されている「アナエロビック」…精製方法の名前です。
「否定形＋エ(ア)ロビック」で日本語に訳すと「嫌気性発酵」という精製方法です。
もっというと今回の豆は“アナエロビック・ナチュラル”と、ナチュラルという言葉も付いています！
…もう何が何だかですよね？
ここでの説明はもうやめましょう。
百聞は一見に如かず…長い説明は最初の一口にかないません。
エチオピアコーヒーの好きな方！…多分そのご想像の３倍くらい、いやそれ以上にエチオピアらしさをご堪能いただけると思います。
かなり振り切ったコーヒーに仕上がっていると思いますので、正直好みは分かれるかも知れませんが、ハマる人はディープにハマります。
そして今回は深煎り・浅煎りと、これまた両極端にラインアップに並べましたので、この焙煎度合いのギャップもまた楽しんでいただけたらと思います。
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ところでこの豆の「深煎り」の方のテイストは、ダークチェリーやカシスジャム、巨峰などの黒系のブドウといった深めの色合いのフルーツ、としました。
そしてそれは他のエチオピアの豆に使っている文章と全く同じ…
それこそが「エチオピアらしさ」であり、その中での香りの違いや強弱、舌の上を通り喉を過ぎるまでの質感の違い、甘さの感覚などの違いを楽しんでいただけたら…
と書きました。
ではこちらの《浅煎り》はというと、このアナエアロビック・ナチュラルの妖艶ともいえる濃厚さ、これがハマりにくいシーンが生活の中であるかと思うんですね。
清々しさや軽やかさが欲しい時、深煎りよりかこちらの浅煎りを選んでいただいて、香りや飲みやすさを楽しんでいただけたら…。
イメージ的には上記のダークチェリーやカシスジャムを使ったソーダ水、クラッカーサンドといったところ…どうぞお楽しみください。
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■標高：1800〜1980ｍ
■品種：原生品種（ゲシャ種ほか）
■精製方法：アナエロビック・ナチュラル
■『豆』の状態でお届けいたします
…粉にしてしまうと空気に触れる面積が増え酸化が急速に進んでしまいます。コーヒー本来の美味しい酸味ではなく、劣化して「酸っぱいコーヒー」になってしまうため当店では『豆』でお届けしております。
（別途「ドリップバッグ」という形で15ｇに小分けにした商品はございます。小分けにすることで極力酸化を抑えるようにしていますが、出来れば豆で購入していただき、淹れる際に都度、挽いていただけると幸いです。）
